冬場の剪定作業を早くも開始しました
梨の剪定作業の内、粗剪定を開始しました。
まだ葉が残る時期に剪定作業を開始するのは、翌年のための果樹の病気対策(病原菌の越冬対策)のためです。ついでに、防鳥ネットの後片付けを容易にします。
果樹に葉が残る間は、養分を蓄えているため自然に散るまで放置しておくことが有効という考えがあります。
しかし、その一方で長く育った徒長枝は薬剤がかかりにくく、その新芽などが病原菌の越冬箇所となります。
また、梨の黒星病は落ち葉でも越冬します。
このため、黒星病の予防の観点から考えると、早い時期の剪定も非常に合理的です。
明らかに不要な徒長枝であれば粗剪定で除去し、葉が付いたまま果樹園外に運び出します。
また、除去しない場合でも上に伸びた枝を誘引により横(斜め)に倒すことにより薬剤がかかりやすく、病原菌の越冬予防をはかることができます。
また、当果樹園では害鳥対策に防鳥ネットを使用しています。
このため、ネットに到達する程の徒長枝はネットの片付けに単純に邪魔です。
ネット片付けのためも含め、早めの粗選定を行っています。
ご自身の果樹園の状況に合わせて、来年に向けた計画的な作業が必要ですね。
なお、黒星病の予防に主眼をおくなら、更に落ち葉の処理もしておくと効果的です。
しかし、かなり地味で面倒な作業です(-_-;)
管理人は、今年も真面目に落ち葉処理を行おうか思案中です・・・
落ち葉処理 詳しくは、
果樹の栽培方法(梨の育て方) > 落ち葉処理
https://www.kajyu.org/saibai-nasi-otiba.html