梨の果樹園農家による梨の育て方や病害虫に関する防除。使用する農業機械のメンテナンス。ナスやきゅうり等の家庭菜園の園芸方法など、農業に関する作業方法や管理方法、また果樹園を管理するための防風林等の農業設備等を日々の作業に合わせて詳しく紹介しています。

梨の中身が茶色のまだら模様や、中心部が茶色などは症状により食べられるか判断が異なります。


 梨の内部が変色する症状としては、芯腐れ症やコルク症。みつ症等があり、発生し易い症状は梨の品種により大きく異なります。
 梨の中身が変色している場合、幸水梨では芯腐れ症。豊水梨ではみつ症。あきづき梨ではコルク状果肉障害などがあります。

果樹棚の棚線が錆びると果実への汚れや傷の原因となるだけでなく、強度が低下するため錆を除去するなどの補修を行います。

錆びた棚線(針金)の修理
 果樹用の防錆がされた亜鉛メッキが棚線であっても、経年劣化により徐々に錆が発生します。特に果樹園全体でみると資材の違いか施工に問題があるのか極端に錆びる箇所が発生することがあります。
 錆の原因を特定し除去することで錆の進行を遅らせることが出来ますが、一度発生した錆は徐々に悪化するため錆を除去して防錆を行うことで棚線を長持ちさせることができます。

小張線は強く張り過ぎると不必要に周囲ワイヤーに負荷をかけるため必ずシメールなどの張線器を使用する必要はありません。


 果樹棚に細かく張る小張線は数も多く間隔も狭く張ります。小張線1本当たりの長さにもよりますが、全ての線にシメール等の張線器を使用すると手間がかかるだけでなく、固定する周囲ワイヤーへの負荷が大きくなることでアンカーの浮き上がりなど全体の緩みに繋がることもあります。
 このため、周囲柱の間隔や線の長さなどを考慮してペンチ等の梃の力で張れる強度で十分な場合が多いです。

張線器はちょうせんきと読み果樹棚の棚線張りに使用します。

張線器による棚線張り
 果樹棚の支柱間を張る棚線は、幹線と呼ばれ一回り太い線を使用し強く張る必要があります。強く張るため張線器(読み方:ちょうせんき)を使用します。
 丈夫な果樹棚でもあっても、地中のアンカーの浮き上がりや支柱の沈み込み。棚線ののび。棚線の直線を歪めている枝の伐採があると果樹棚に緩みが発生します。特に幹線の緩みでは張線器による張り直しが必要となります。

雪による枝折れは寒気で緩んだ時が危険。寒波が緩む前に樹木に乗った雪を降ろすことが重要です。

雪の被害  最強寒波により屋外は凍結。地域によっては着雪注意報も出ています。
 低温でも風があるときの雪は、果樹などの樹木に積もる量が少なく影響は少ないです。しかし、雨天からの急速な低温や一度樹木について雪が融けて再び凍ると氷となりその上に雪が堆積して重くなるため、枝折れなどの被害に注意が必要です。