梨の果樹園農家による梨の育て方や病害虫に関する防除。使用する農業機械のメンテナンス。ナスやきゅうり等の家庭菜園の園芸方法など、農業に関する作業方法や管理方法、また果樹園を管理するための防風林等の農業設備等を日々の作業に合わせて詳しく紹介しています。

あきづき梨の日持ちは常温で10日程度。酸味が少ないため甘みを強く感じ、果肉は柔軟で多汁な品種です。


 あきづき梨の収穫最盛期を迎え、当園では豊水、20世紀とあきづきの3品種が収穫時期となっています。
 3種それぞれ美味しく、好みが分かれるところですがあきづき梨は他2品種と比較して酸味が少ないため、実際に食べてみると甘みを強く感じることができます。
 品種自体が比較的新しいことから、豊水と比べて知名度が低いものの、日持ちもが良いことから流通に向く人気品種です。

黒星病の予防薬の防除効果の一覧表に3種類の薬剤を追加掲載しました。

 梨の黒星病の薬剤防除の表に新たに薬剤を追加掲載しました。
 新たに記載した農薬は、
・カナメフロアブル
 インピルフルキサム水和剤 SDHI剤、
・アクサ―フロアブル
 フルキサピロキサド・ジフェノコナゾール水和剤 SDHI剤+DMI剤
・オルフィンフロアブル
 フルオピラム水和剤 SDHI剤 の3種です。

果樹栽培で下草を残すことで土着天敵が繁殖しますが、実際に行うと課題が多い対策です。

 果樹栽培で何も考えずに除草を行わずに下草を残してみると、様々な雑草がはえるため成長が早く丈が長い草が果樹棚等にすぐに到達し大きな障害になります。
 更にハダニは別として他の害虫防除の障害となるなど影響は様々です。
 下草を残す草生管理を取り組むには事前準備や、代替えとなる対策の検討が必要となります。

果樹のハダニ類防除を紹介。天敵カブリダニの活用と薬剤抵抗性を意識した薬剤防除が重要。


 ハダニ類は一度多発発生すると被害が大きく、また、薬剤を使用した防除(駆除)でも難しく難害虫です。
 また、殺虫剤(化学合成殺ダニ剤)に対して薬剤抵抗性の発達し易いため、持続可能な農業にとっても難題です。

受粉が失敗する原因に気温が大きく関係します。梨の受粉では15℃以上。10℃以下では結実することができません。

 
 春になる梨も品種毎に続々と開花がすすみ、ミツバチなどの受粉が活発な時期となりました。
 受粉させる方法には、天候に左右され難いとされる人工授粉する方法もありますが、自然受粉・人工授粉ともの実際に結実に至る為には、受粉時の気温が大きく関係します。
 気温が低いとミツバチ等の益虫である送粉者が活発に活動出来ないだけでなく、受粉された花粉が発芽することが出来ずに受精することができません。