梨の黒星病防除における薬剤効果と残効性に関する指標を作成しました。
殺菌剤として用いる農薬には、
パッケージに効果のある病気の名称が明記されています。
しかし、実際には効果の程度(強さ)や残効性に大きな違いがあることから、
効果と残効性。耐性菌発生リスクに関する一覧表を作成しました。
昔はDMI剤(EBI剤)は効果高く、
その他の予防薬の効果には大差はなく、
耐性菌発生リスクを避けるために様々なな種類を用いる物だと考えていました。
しかし、実際には効果にかなり違いがあります。
それにも関わらず、
防除価(高価)や残効性に関する具体的は表示がなされている製品はなく、
各研究機関における個別データはあるものの、
これらを体系的に整理したものがないことに不便を感じていました。
そこで、
現在集めれるデータの範囲で効果と残効性。
耐性菌に関する一覧表を作成しました。
基としたデーターは其々の研究機関のデータです。
これによると研究における状況の違いから、
「スコア顆粒」と「アンビルフロアブル」の効果が実際と逆転しているようですが、
あえて手を加えずベンチマークを元にした比率による数値化による指標としてあります。
経験による感覚的な数値を加えると更に多くの種類の予防剤や、
残効性の欄を埋めることも出来ます。
しかし、
一覧表における信頼性が低下するため紹介した薬剤の種類は少なめとなっています。あしからず。
紹介したページ:果樹栽培ナビ > 梨の病気被害と対策
> 黒星病
> ナシ黒星病の薬剤防除効果と残効性と耐性菌発生リスク一覧表