トラクターの爪交換後にボルトが緩み難くなるコツ
トラクターの耕運爪の交換を行うと、
締め付けたボルトが緩むトラブルが多くあります。
取り付けた後の点検が重要ですが、
取付時の締め付け方には多少なりコツがあります。
手で力強く締め付けても、
大きな負荷がかかるため僅かな隙間があるだけ爪が動き、
ボルトが緩むことがあります。
これを防ぐための主ななポイントは次のとおり。
・ソケット部の遊びは力が働く方向に作らないように
ボルトが緩みと耕運爪が動くことで取付部のソケットが広がり隙間が生まれます。
古いロータリーではソケットが大きく開き、隙間が大きいということも良くあります。
ナットを締め付けるとき、耕運爪が使用時の負荷がかかったときに動かないよう、爪を負荷がかかる方向に押し付けてボルトを締め付けます。
ソケット部の隙間が大きい場合、負荷がかかる方向に隙間を残すと何度締め付けても簡単に緩みだす場合があります。
・ボルト、ナット、スプリングワッシャー(バネ座金)は出来れば新品を
ボルト類は消耗品のため、磨耗や大きな負荷によりボルト本体を含めねじ山が徐々に痩せます。
古くなったボルトは爪交換に合わせて交換することで余計な緩みを防止できます。
・スプリングワッシャー(バネ座金)の向きは正しく
スプリングワッシャー(バネ座金)には向きがあります。向きを誤ると正しく緩み止めの効果を得られないため方向に注意します。
方向がわからない場合には、新品の状態や外したときに切れ目でずれている金属板がどちらにずれて向いているを確認して取り付けます。
詳しくは、
農業機械メンテナンスナビ > トラクターのメンテナンス方法
> トラクターロータリー爪の交換方法