スピードスプレーヤーは薬剤付着等の特性を理解しなければ防除効果が低下します。
薬剤を入れてポンプを回し、
果樹園内を噴霧しながら満遍なく走行する。
というだけの理解で間違いはありませんが、
防除効果を最大限期待するためには、
薬剤付着に関する特性を知らなければなりません。
薬剤の攪拌不足。
薬剤タンク内にかくはん機があるため直ぐに混ざると思っている方もいます。
しかし、
実際には混ざり難い薬剤が多く、薬剤タンクに入れただけでは不十分。
特に先に水を入れ、
後で薬剤を投入する方法では、
越し網に沈殿して凝固して溶け難くなることも多くあります。
使用するスピードスプレーヤーの攪拌性能にも大きく作用しますが、
何も考えずにエンジンをふかして攪拌してすぐに噴霧を開始するのは大きな間違いです。
更に多い勘違いが、
スピードスプレーヤーが走行した列が単純に薬剤が多く付着する。という勘違い。
私自身、数年前までそう思っていました。
薬剤を十分に付着させるためには隣り合う列を走行や、風量を考えなければなりません。
詳しくは、
梨の病気被害と対策 > 黒星病
> スピードスプレイヤーによる効果的な防除方法