黒星病が越冬原因となる芽基の鱗片生組織が露出した芽を紹介しました。
梨の黒星病菌が越冬する原因となる箇所。
秋に鱗片生組織が露出した芽は、黒星病菌の感受性が高く感染することで菌が越冬して翌年の一次感染原因とる秋口の大きな弱点です。
この鱗片生組織が露出した芽と比較に非露出芽をホームーページに紹介しました。
鱗片生組織が露出する時期は、果樹の品種により異なります。
通常、落葉する品種順に徐々に露出数が増えます。
当果樹園では、本日10/9より第一回目の秋季防除を開始しました。
落葉割合は幸水で3~5割。豊水で1割程度。
鱗片生組織が露出状況では、幸水で3割程。豊水ではほぼ0。
部分的に幸水の落葉状況が早いため防除を開始することとしました。
使用した薬剤として、
殺菌剤:チオノックフロアブル
殺虫剤:スプラサイド水和剤
主に黒星病の越冬菌対策とカイガラムシの防除を目的として使用しました。
黒星病に用いる秋季防除として、チオノックフロアブルは防除暦等をみかけない薬剤です。
また、黒星病に対する防除価はあまり高くない薬剤でもあります。
しかし、耐性菌リスクが少なく殺虫剤との混用もし易い薬剤です。
秋季防除の指針等ない薬剤ですが、当果樹園の秋季防除において十分な防除効果をあげることが出来ています。
この実績を考えると、黒星病における秋季防除について、使用薬剤の種類による大きな影響がないことがわかるかと・・・
鱗片生組織露出芽を追加したページ:
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