梨の果樹園農家による梨の育て方や病害虫に関する防除。使用する農業機械のメンテナンス。ナスやきゅうり等の家庭菜園の園芸方法など、農業に関する作業方法や管理方法、また果樹園を管理するための防風林等の農業設備等を日々の作業に合わせて詳しく紹介しています。

糖度計により梨の糖度を測定。例年通りの甘さがあることを確認でき一安心です。


 梨の品質確認のため、糖度計により糖度を測定しました。

 今年は梅雨は降雨が非常に多かったことから幾分心配していました。

 しかし、糖度計による測定で例年とほぼ変わらない甘味があることが確認でき一安心です。


販売に先駆け、

 幸水、夏しずく、長寿(長十郎ではありません)の3種を収穫して糖度測定を行いました。

 糖度計による数値では、

 夏しずく < 幸水 < 長寿


 食感(舌触り・肌理の細かさの評価)では、

 長寿 < 夏しずく・幸水


 後味(甘味のあとのさっぱり感)では、

 長寿・幸水 < 夏しずく


 総合評価では食べる人で評価が分かれ

 長寿 < 夏しずく < 幸水

 夏しずく < 幸水 < 長寿 となりました。

 夏しずくの総合評価低かったのは、測定に用いた果実に若干青みが残っていたためです。

 夏しずくは熟し具合で風味が大きく変わる品種なので、後2日経過してれば夏しずくの評価が大きく上がっていたのですが、時期が少し悪かったようです。

 

 梨の品質では、

 舌触りなどの食感は測定できないため、単純に記録と比較することが難しい項目です。

 しかし、糖度計で数値化できる糖度については、過去の記録と定量的に判断できる貴重な情報です。

 毎年、品種毎の収穫初めに計測していますが、今年も例年と変わらず良い値がでて一安心です。


 糖度は、果実の収穫前の生育期に日照不足や降雨が多すぎると、低下することがあり、こればっかりは正に神頼み。

 毎年良い物を提供したい思いがある中で、たまに裏切られる年があるとがっかりするのですが、幸いにも今年は大丈夫なようです。

 糖度が確認できたことから胸をはって販売・出荷作業に取り組みたいと思います。

 


 糖度測定について詳しくは、

 果樹栽培ナビ > 果樹の栽培方法(梨の育て方)

 > 梨の選果・箱詰め

  > 梨の糖度測定