剪定作業で出た枝を果樹園から搬出。病気予防の為に芽吹く前に園外に運び出すことが重要です。
冬の剪定作業は現在も継続中ですが、作業を中断して剪定作業で切り落とした枝を果樹園外に運び出しました。
切り落とした枝が芽吹くと、葉芽、花芽内で越冬した病原菌が感染源となるため、暖かくなり切り落とした枝から芽吹く前に枝を園外に運び出すことが重要です。
芽が膨らむと冬季に芽を覆っていた「りんぽう」が緩み、「りんぽう」内部に梨の黒星病などの越冬菌があると一次感染源として新年度の病気の発生源となってしまいます。
このため、新年度の病気予防のため切り落とした枝は芽吹く前に果樹園外に運び出すことが病気予防にとなります。
冬の剪定作業で発生した梨の枝の量は、おおよそ軽トラックで20車分ほど。
雪が残る時期をはじめ、土壌に水分が多い時期ではタイヤの跡が轍となるため搬出が困難。
このため、例年搬出作業は春の暖かくなり、芽吹く直前の3月下旬となってしまいます。
梨の芽吹く「りんぽう」脱落期まで間もなく。
芽吹きに合わせて薬剤防除作業も開始となるため、果樹園作業は間もなく本格的な春作業を迎えます。