石灰肥料が多すぎアルカリ性に傾きすぎると酸性土壌より厄介。測定により土壌酸度を把握しておくことが大切です。
春の土作りに苦土石灰を使用し、酸性土壌の中和と苦土(マグネシウム)を補給しました。
事前の土壌酸度測定をした結果、例年より石灰肥料の使用量が少なくなりました。
石灰過多により土壌phが中性を超えてアルカリ側に傾くと、酸性側に戻すことが難しく、とても厄介になることに注意しなければなりません。
測定場所や測定した土の深さが異なるだけで、測定結果が大きく変化します。
このため、多くの地点を測定して値を平均化するより正確に把握することが必要です。
本年の事前の測定結果では、土壌ph値ほぼ理想的な数字。
石灰の使用があまり必要ないように感じる値でした。
このため果樹園全体での使用量は例年の900kgから800kgに変更
100kgの使用量を減らしたました。
このように石灰によりph調整があまり必要としない時に使用する石灰肥料では、消石灰より苦土石灰の使用が向いています。
土壌phの中和作用があまり必要なくても、石灰の主成分であるカルシウムはそれ自体が植物にとって大切な養分の一つです。
また、苦土(マグネシウム)は他の肥料などで補給し難いミネラルであるため、春先の土作りで苦土石灰で補給しておくことが手間が少なく良い方法です。
石灰を使用した土壌改良について詳しくは
果樹栽培ナビ > 果樹の栽培方法(梨の育て方) > 農業の土づくり
> 土壌改良1(石灰の使用)