菜種油かすは微量に含まれるミネラル分と有機分の補給により土壌が豊かになります。
梅雨に入ることから果樹園に菜種油かす肥料を使用しました。
梅雨の降雨による高温多湿により油かす肥料が発酵し、化成肥料では補い難いミネラル分。
土壌細菌が元気になる有機分が補給され、土壌が豊かになり、果実の甘味向上に繋がります。
使用量を木の本数で割り返すと成木1本当たり約3kg程度の使用量。
木が大きいのもありますが、実際に使用するとかなりの量にとなります。
油かす肥料には窒素・リン酸・カリの3要素の他、
マグネシウム、ホウ素、マンガン、亜鉛、銅などのミネラル分の微量成分を含みます。
ミネラル分の働きはあまり注目されることがありませんが、作物や果実の成長の底上げに欠かすことが出来ない重要な要素となっています。
果樹(梨)の栽培では、
ミネラル分の不足が起きると葉の厚みや色の濃さに変化が現れ、果樹の成長全体に大きな影響を与えることがあります。
梅雨以降、果実の急成長に伴い果樹は肥料やミネラルを多量に必要とします。
これが不足することがないよう、梅雨時期の油かすの使用はとても重要な肥料使用時期となります。
油かす肥料の含有成分等については、
園芸栽培ナビ > 園芸の肥料
> 油粕に発生する白いカビと肥料効果