苦土石灰を使用した土壌中和とマグネシウム補給を実施。事前測定のpH値により、例年より少ない使用量となりました。
春の芽出しの肥料の散布を前に、
昨年から1年をかけてpHが酸性方向に傾いた土壌中和のため苦土石灰を使用しました。
土壌pHの値により地中の養分の溶け出し方がかわり、土壌養分を有効に活用できなくなるため、適切な管理が重要です。
pH管理は、土壌管理でも難しい分野です。
土壌酸度計で測定しても数値の振れ幅が大きく、更に地表面と地中の浅い箇所。深い箇所によっても数値が大きく異なります。
土壌酸度計を使用して測定を行っても、複数個所を測定した平均値を目安として利用できる程度です。
このような土壌酸度の調整のための石灰使用において、特に気を付けなければいけないのが石灰の使用過多です。
一度石灰を使用し過ぎてアルカリまで偏ると、多くの作物が育ちにくく、更には中性ややや酸性に戻すことが難しくなります。
こういった問題を回避するためにも、事前に測定して石灰の使用量を調整することが重要となります。