梨の果樹園農家による梨の育て方や病害虫に関する防除。使用する農業機械のメンテナンス。ナスやきゅうり等の家庭菜園の園芸方法など、農業に関する作業方法や管理方法、また果樹園を管理するための防風林等の農業設備等を日々の作業に合わせて詳しく紹介しています。

苦土石灰を使用した土壌中和とマグネシウム補給を実施。事前測定のpH値により、例年より少ない使用量となりました。


 春の芽出しの肥料の散布を前に、


 昨年から1年をかけてpHが酸性方向に傾いた土壌中和のため苦土石灰を使用しました。


 土壌pHの値により地中の養分の溶け出し方がかわり、土壌養分を有効に活用できなくなるため、適切な管理が重要です。

 pH管理は、土壌管理でも難しい分野です。


 土壌酸度計で測定しても数値の振れ幅が大きく、更に地表面と地中の浅い箇所。深い箇所によっても数値が大きく異なります。


 土壌酸度計を使用して測定を行っても、複数個所を測定した平均値を目安として利用できる程度です。


 このような土壌酸度の調整のための石灰使用において、特に気を付けなければいけないのが石灰の使用過多です。


 一度石灰を使用し過ぎてアルカリまで偏ると、多くの作物が育ちにくく、更には中性ややや酸性に戻すことが難しくなります。


 こういった問題を回避するためにも、事前に測定して石灰の使用量を調整することが重要となります。



 石灰の使用について詳しくは、

 果樹栽培ナビ > 果樹の栽培方法(梨の育て方) > 農業の土づくり


 > 土壌改良1(石灰の使用)