梨の摘果シーズン到来。開花後に霰(あられ)等が降った地域は、果実の傷を見るため果実がある程度大きくなってからの作業がお勧めです。
今年は梨の開花後となる4月下旬に霰(あられ)が数度に渡り降り、せっかく結実した梨の幼果の多くに霰による傷がつきました。
梨の摘果作業は、果実の形が判別できるようになって早期に実施することで養分のロスを最小限にすることが出来ます。
しかし、霰による傷は非常に小さいため摘果作業を早期に行うと見落とす原因となります。
傷跡は果実の成長に合わせて比例して大きくなるため、見落とすような小さな傷跡でも後になって大きな傷跡となります。
霰や霙による傷跡は、果実の上部に多く付くため地上からの作業では最も見難い箇所にあります。
また、果実が小さい初期には傷跡も小さく、一見しただけでは見落とすことも多くあります。
摘果作業時に小さな傷跡であっても、果実が大きくなると傷跡も大きくなるため、摘果作業で傷ついた果実の選別は欠かすことが出来ない重要な注意点です。
霰や霙が降った地域では、摘果作業をあえて遅い時期に行うことで、傷付いた果実の選別を容易にし、見落としを防ぐことが出来ます。
当果樹園でも今年は、霰や霙による被害があったため、摘果作業の開始を遅らせ、例年以上に慎重な作業となりそうです。
このような時の摘果作業では、果実が指先程の大きさになってから開始すると、見落とし減り作業し易くなります。
慌てて作業を行って傷を見逃すして摘果作業を終えると、まともな収穫が出来なくなるため、作業時期を慌てないことが大切です。
梨の摘果については、
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