梨の果樹園農家による梨の育て方や病害虫に関する防除。使用する農業機械のメンテナンス。ナスやきゅうり等の家庭菜園の園芸方法など、農業に関する作業方法や管理方法、また果樹園を管理するための防風林等の農業設備等を日々の作業に合わせて詳しく紹介しています。

フロアブル等の液状農薬の希釈では、容器を振った後の堆積の膨張に注意が必要です。


 高倍率の農薬を使用する際、容器の内容量を使い切らずに半端な量を計量して使用することがあります。
 農薬を計量する際には、濃度によるムラを防止するため粉状のものは秤により重量にて正確に計量を行います。
 しかし、フロアブルを始めとする液状の農薬では、薬剤の沈殿や分離によるムラ。容器を振って混ぜることで、空気を含むことで体積1割から2割程度膨張することもあり、計量カップを用いて計量する場合にも注意が必要です。

 農薬の計量では、農薬用の計量コップや秤などの専用品が市販されてます。といっても、通常専用品でなくても100均等の計量カップ等で十分に計量を行うことが出来ます。
 500リットルタイプのスピードスプレーの使用では、グラム単位の秤と200mlと500mlの計量コップが各一つづつあれば計量を問題なく行うことが出来ます。
 粉状の農薬では、粉が舞い上がり吸い込む等に注意が必要ですが、計量自体は簡単です。
 しかし、液状の農薬では斑防止のために注意が必要です。このため、スピードスプレーヤーの使い方のページにて、農薬の計量に関する項目を追加しました。


主な注意点としては次の通り、
・薬剤の成分の沈殿、分離に注意
 液状(フロアブル等)の薬剤の多くは、成分の沈殿や分離などから使用前に容器を良く振る注意書きがあります。計量により分けて使用する場合には、成分等の偏りを防ぐため特に良く振ってから計量しなければなりません。
・体積の膨張による計量誤差に注意
 液状の薬剤の成分の偏りを防ぐために容器を振ると、泡が混じり薬剤体積が膨張し増加します。表面の気泡部分だけでなく、全体の堆積が増加していることに注意が必要です。
・実際の計量方法
 容器を振った薬剤の全量を計量カップにだし、表記された容量と実際の体積を確認して膨張率を確認します。
 計量では確認した膨張率を踏まえた薬剤量を計量します。
 なお、容器を振ることでおきる体積の膨張は、薬剤の種類や容器の形状。容器内の残量により大きく変動します。



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