てきらい(摘蕾)とは、蕾の内に不要な花を摘み取り開花の養分を節約し、新芽の春先の成長を大きく促します。
梨の花芽が伸びて蕾も膨ら出したことから摘蕾シーズンとなりました。
摘蕾が効果的な時期は短いことから、果樹の本数が多い本業では、如何にスピーディー不要となる蕾(花芽)を摘み取るかが重要となります。
特に明らかに不要な花芽となる枝の先端部分は、残る葉芽・花芽の成長に大きく影響する効果的な箇所であるため迅速に摘み取る作業が必要となります。
梨の摘蕾時期は特に短く、あっという間に開花。その後、結実へと続きます。
更に指先に容易に蕾を落とすことができる期間はわずか数日のみ。
毎年、どれ程急いでも果樹園全体を回りきる事とは出来ません。
そこで管理人の果樹園では、作業で迷うことなく、明らかに不要。かつ、摘蕾作業の効果が高い枝の先端部分のみを対象に集中的に作業を行っています。
明らかに不要となる箇所としては、主枝の亜主枝に直接つく花芽などもあります。しかし、それらを摘蕾作業を行っても他の葉芽・花芽に対する効果は感じることが出来ず、作業効率が落ちるため無視して枝の先端のみを行っています。
主枝の亜主枝の花芽でも養分のロスはあるのでしょうが、ほぼ影響を感じることが出来ないため後日の作業(摘果)のついででも十分という訳です。
作業期間が短いだけにいかに効率化を図れるかが重要です。
摘蕾作業の優先順番としては、
1 苗木
2 若木(2~3年)で果実を実らせる予定の無い木
3 若木(4~5年)の枝の先端
4 成木の枝の先端
特に苗木に花芽がある場合には、樹勢に直接影響があるため早期に摘み取ることが大切です。
また、若木でも果実数が多いだけで簡単に樹勢が弱ることがあるため、若い木を優先して作業を行うことが大切です。
摘蕾作業について詳しくは、
果樹栽培ナビ > 果樹の栽培方法(梨の育て方)
> 梨の摘蕾(テキライ)
> 梨の摘蕾(テキライ)