単管パイプは農業や屋外での工作物に活躍する使い勝手の良い資材です。

　ホームセンターで入手可能な単管パイプは、金額が安い割に耐久性が高いため、農業でも様々な場面で活躍します。

　しかし、単管パイプは専用の農業資材と比較すると防錆性能は低いため、使用場所や用途によっては錆に悩まされるため、注意が必要です。

　単管パイプを使用した三脚を紹介した流れから、単管パイプの紹介ページの作成を始めました。

　単管パイプは亜鉛メッキによる防錆がなされています。しかし、一重に亜鉛メッキと言っても、

　・電気亜鉛メッキ（先メッキ）

　・溶融亜鉛メッキ（ドブメッキ）があり、更に亜鉛の付着量にも差があり防錆性能は異なります。

　単管パイプは基本的に仮設資材であるため農業用資材の亜鉛メッキと比較すると防錆性能は低め。常に降雨に曝せる屋外に使用すると数年で錆が発生しています。

　しかし、単管パイプの錆以上に問題が大きいのは、単管パイプを繋ぐクランプ。

　ホームセンターで販売されるクランプは1個200円程と安価でありながら非常に使い勝手良い部材です。

　しかし、クランプの防錆はユニクロメッキであるため、単管パイプの亜鉛メッキと比較すると錆びやすくなっています。

　室内や雨風のあたらない箇所に使用すると問題ありませんが、雨風に曝される場所に使用すると単管パイプより早くクランプに錆が発生し、更に発生した錆が単管パイプにうつるという悪循環が発生します。

　長く単管パイプによる構造物を維持するためには、

　・安いクランプは雨風に曝さない場所に使用する。

　・安いクランプ雨風に曝す場所に使用する時は、防錆剤（ジンクリッチ塗料：ローバル等）を重ね塗りする。

　・割高となるが亜鉛メッキのクランプを使用する。

　・クランプを使用せずに亜鉛メッキのパイプジョイントを使用する　の何れか。

　クランプが錆びて単管パイプにも茶色がうつり・・・という経験がある方は多いはず。

　家庭で使うのであれば、金額は高くなりますが凹凸がなく見た目もすっきりとする亜鉛メッキのパイプジョイントがおすすめです。

　紹介したページ：農業機械メンテナンスナビ＞単管パイプの利用とメンテナンス方法