2022年6月の雹による農業被害、埼玉県30億円、千葉県17億円、福島県12億円など深刻。
6月2日、3日に発生した雹(ひょう)。農産物への被害概要が徐々に明らかとなり、報道で見ただけでも3県で約60億円。
この他、報道にない地域も多くあるでしょう。被害にあった方々に心よりお見舞い申し上げます。
被害額の内、千葉の梨の被害額が16億4616万円。福島県ではナシやリンゴ、モモ、キュウリなど12億8283万円。埼玉県ではスイートコーンやナシ、小麦などが被害を受けました。
当管理人の地域では、幸いにも今回の雹被害を免れることができました。
しかし、昨年は低温による結実不良に加え、5月中旬に発生した霰により豊水梨が壊滅的な被害を受け、豊水梨の出荷が出来ませんでした。
雹や霰等の被害は、程度の差はありますが数年置きに発生し、一度降ると短時間であっても深刻な被害となります。
このため、4月下旬以降(結実以降)に低温による降雨があるだけでも気になり、特に雷を伴う降雨があるだけで息が詰まるような思いをして過ごしています。
今回の被害では、雹の粒が大きい特に酷いものであっただけでなく、時期が遅く既に梨の栽培では摘果作業がすすむ悪い時期に降りました。
報道された映像から、降った時期と雹の大きさ・量から見た瞬間に最悪な状況が想像できるものであり、同じ梨の農家としてその時の気持ちは痛いほどわかり、心中お察しいたします。
何の気休めにもなりませんが、気を落とさず、取り組んでもらえたらと心より願っています。