単管パイプはクランプが錆びやすく、クランプに錆止めを行うことで全体の寿命が延びます。
単管パイプで屋外の構造物を作ると、数年でクランプの錆が目立つようになります。
錆が出始めたクランプは見た目が悪くなるだけでなく、錆びによる腐食が侵攻することにより強度が大きく低下します。
屋外では風雨などにより亜鉛メッキの単管パイプより防錆性能が低いクランプが錆びやすいため、これを防ぐには高価なドブメッキ仕様のクランプを使用するか、亜鉛メッキ塗料(ジンクリッチペイント)を後塗りする方法が有効です。
通常の安価なクランプ(単価300円程)であっても、屋内での使用や風雨や太陽光に曝されない錆び難い環境であれば十分長持ちします。
しかし、屋外で屋根付きの構造物を作って使用しても湿気等による影響で錆易い環境にあることは変わりません。
単管パイプに多く使用されるクランプは、通常1個当たり200円~400円程度。
ホームセンターでも市販される金または銀色のクランプは、ユニクロメッキ、クロメートメッキが施されてます。
これに対して防錆性能が高いドブメッキ仕様のクランプは1個当たり1,000円程度。ホームセンターの店頭になくても店舗によっては取り寄せることができます。
しかし、安価で手軽に使えることが魅力の単管パイプのクランプをドブメッキ仕様とするだけで途端に高価になります。
そこで高価なドブメッキ仕様を使わず、手軽に防錆性能を高める方法として、亜鉛メッキ塗料(ジンクリッチペイント)を錆びやすいクランプに塗ることで全体の錆に対する底上げを行うことが出来ます。
単管パイプはそれなりに錆び難いため、錆び易いクランプが無くなるだけで構造物全体の寿命が大きく延びます。
また、クランプからのもらい錆が単管パイプに移ることを防ぐため、単管パイプ自体の寿命も延ばすことが出来ます。
詳しくは:
農業機械メンテナンスナビ>単管パイプの利用とメンテナンス方法