湿式のエアフィルターは染み込んだオイルにゴミや塵を吸着させることで高い清浄効果があります。

　多くの農業機械でメンテナンスが容易な乾式のエアフィルターが用いられています。しかし、粉塵などの発生が多い機械や高い清浄効果が必要な一部の農業機械では湿式のエアフィルターが用いられます。

　湿式のエアフィルターは、メンテナンス作業の手間が大きいですが洗浄することで性能を大きく回復することができます。

　農業機械の多くのエアフィルターで用いられているのは乾式のものです。

　乾式のメンテナンスは基本的にエアーを吹き付けて汚れを吹き飛ばすだけです。また、ある程度劣化してきた際には丸ごと交換が必要となりますが、交換作業も非常に簡単です。

　これに対して湿式のエアフィルターは、灯油で洗浄し、乾燥させ、オイルに浸して絞る。また、オイルパンのオイルの交換も必要です。

　実際に作業を行うと手が汚れるだけでなく、灯油での洗浄後の乾燥に数日を要します。また、乾燥中は灯油の匂いが漂い、廃油の処理も必要となりとても厄介です。

　この厄介な湿式エアフィルターですが、清浄能力が高いため吸気に伴う塵や埃によるエンジンのダメージを大きく軽減してくれています。

エアフィルターの乾式と湿式の違いやメンテナンスについては、

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