木の根を自分で抜くには大きな力を加える道具が必要です。チェーンブロックがあると良いですが、無ければ油圧ジャッキでも代用できます。
木を伐採した後に残る切株は、長期に残るために景観を損ね何かと邪魔となります。また、枯れた後に材質腐朽菌や虫の温床になるなど百害あって一利無しです。しかし、根を抜く抜根作業では非常に大きな力が必要となるため、チェーンブロックでの吊り上げ。または、油圧ジャッキによる押し上げなどの道具が必要となります。
木の伐採作業の中で、見た目に反して非常に大変なのが切株等の根の除去です。
根は地表から見えないため普段意識することは少ないですが、幹や枝のように地中に大きく広がりしっかりと木を支えていた正に縁の下の力持ち。これを除去するのですから、簡単なことではありません。
樹齢数年の直径5㎝程度の切株であっても、それなりにかなり大変です。
まして樹齢10年を超える場合、庭木などで木の見た目が小さくてもその根は想像以上に大きく育ちしっかりと根が広がっているため道具がないと作業することは困難となります。
切株が残る弊害を受け入れるのであれば、根を除草剤で完全に枯らして10年でも20年でも朽ちて無くなることを待つことをお勧めします。
しかし、どうしても除去したく、自分で作業を行うにはそれなりの道具を用意しての作業となります。
根の除去で使用する代表的な道具としては、三脚とチェーンブロックの組合せです。
しかし、三脚とチェーンブロックがなくても油圧ジャッキで代用することができます。
油圧ジャッキであれば2トン用。できればRV用など可動範囲が広い方が作業しやすく、ハイリフトジャッキがあればなお良い。
車用ジャッキだと可動範囲が狭い分、切株に取り付けるワイヤー等の掛け方に工夫が必要となります。また、可動範囲を稼ぐため、ブロックやタイルを適時ジャッキの下に挟み嵩上げが必要となり、不安定となるためお勧めは出来ませんが・・・
防風林ナビでは、梨の木で根の除去方法を紹介しました。
抜根する目的は植替えのため土壌内を殺菌するため、古い木の根の除去が必要となったからです。果樹農家であっても基本的に必要に迫られなければ根の除去は行わないのではないか?と思います。
根の除去に単管パイプによる三脚とチェーンブロックを使用した手作業で作業を行っています。
道具が大きいほど作業が楽ですが、費用や重量が大きくなります。大きな道具を知人から借りるか、レンタル品でまかなえると安価に済ませることが出来ます。しかし、重量物の取扱い故に作業には危険はつきもの。安易に手を出して後悔することがないよう、実施するかを含め十分な検討と注意が必要です。