果樹棚を維持する支柱や針金は、錆びにくく強度が高い針金が使用され整備には張線器や針金を扱うための道具が必要となります。
果樹園の果樹棚は放置すると経年劣化により緩みや錆による腐食など徐々に劣化していきます。
特に冬季に大規模な着氷・着雪による大きな荷重。防風林の倒木。棚線を阻害していた果樹の伐採があると、大きく緩みます。
緩みは果樹棚が下がる。台風などの突風による揺れが大きくなり、落果被害が大きくなります。これを防ぐため棚線の張り直しなど継続的な整備が必要となります。
果樹棚の整備は、果樹棚の種類にもよりますがあまり頻繁に行うものではありません。
当果樹園では5~10年程度にまとまって行っています。
今回、約10年ぶりに果樹棚整備を行うこととなったため、果樹棚の整備に関する作業を紹介することとしました。
果樹棚の整備では、使用する道具(整備資材)がないとしっかりとした整備を行うことが出来ません。
整備資材では、
専用道具である張線器(ハルー、シメール)をはじめ、針金を取り扱う上で一般的に必要となるペンチ等の工具類。
使用される針金が溶融亜鉛メッキにより非常に高い防錆性能があることから、それに対応した資材や補修材が必要となります。
特に使用する針金を固定する巻付グリップなどは、使用時にその防錆性能が見た目で判断できないため注意が必要です。
ホームセンター等で売られるワイヤーロック等を使用すると、その時は十分に機能をはたしてくれますが数年後に錆び、更に錆が棚線にうつり強度が低下して断線するなど補修が必要となってきます。
基本ですが作業を行うにはまず、相応の道具と資材を揃えて行うことが大切です。
また、相応の道具と資材があれば同じ作業を行っても良い整備を行うことが出来ます。
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