折れた枝や幹から裂けた枝をくっつける修復する方法を紹介。強い誘引作業では枝折れは多発するため切らずに修復することも大切です。
枝に負荷が大きくかかり折れ、放置すると折れた先が枯れる。折れたか箇所から病気が感染するなど悪いことばかりです。
枝が折れると通常は折れた個所。又は、根元から切断し、傷口に殺菌癒合促進剤を塗って処理を行います。
しかし、果実を実らせる予定の枝や、主枝や幹が裂けた場合には簡単に切断による処理が出来ないことから可能であれば修復を試みることがあります。
果樹をはじめとした樹木の多くは、表皮、形成層、木質部で構成されています。
表皮は外気や雨水、乾燥から内部の保護。
形成層は活発に細胞分裂を行い成長。
木質部は成長を終えていますが木を支えています。
このため、細い枝であれば形成層の割合が大きいため、折れても比較的簡単に修復することができます。
しかし、折れた枝が太くなるほど修復は難しくなり、特に主枝や幹ともなると既に成長を終えた木質部の割合が大きくなるため修復が難しくなります。また、木全体に与える影響も大きいことから単純に切断すると樹勢バランスが大きく乱れ悪影響を及ぼすこともあります。
枝の修復では樹種や折れた時期。折れた日からの経過日数。折れた枝の太さなど様々な状況が絡むため、慣れていても修復は難しい作業です。
しかし、本業では収穫量を安定をさせるために折れた枝を活用することは頻繁にあり、慣れると折れの程度で修復の可否が判断できるようになってきます。
難しく考えずに折れた個所からの病気感染を予防するために、殺菌癒合促進剤を塗る。断面を合わせる。破れた樹皮の代わりに殺菌癒合促進剤による幕とビニールテープで保護する。これだけで細い枝程度であればある程度直すことが出来ます。
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