オルフィンフロアブルが生産終了。耐雨性の高いフルオピラムはオルフィンプラスフロアブルで販売が継続されます。
オルフィンフロアブルはピリジニルエチルベンズアミド系のコハク酸脱水素酵素阻害剤(SDHI)のフルオピラムの殺菌剤です。
SDHI剤であったため使用回数に注意が必要でしたが、耐雨性が高いのが特徴でした。
梨の栽培において難病である黒星病防除の使用できる殺菌剤の一つであるオルフィンフロアブルは、優れた浸達性・浸透移行性。耐雨性が高いため降雨前の使用において有効な薬剤の一つでした。
しかし、残念ながら既に生産が終了し、入手できるのは在庫のみ。本年(2023年)の防除での使用をもって終了となります。
同一の成分を含む薬剤としては、オルフィンプラスフロアブルの販売が継続されます。
オルフィンプラスフロアブルは、SDHI剤とEBI(DMI)剤の混合剤。
EBI(DMI)剤では、オンリーワンフロアブル成分であるテブコナゾールを含む薬剤です。
オルフィンとオンリーワンフロアブルは単剤では共に梨の黒星病における防除価がさほど高くない薬剤ですが、混合剤となることでより高い効果を期待することが出来ます。
特にオンリーワンフロアブルを防除価が他のEBI(DMI)剤と比べて低いことから使用したことのない果樹園においては、他のEBI(DMI)剤に発生している耐性菌による効果低下の影響がないことから高い効果を期待できるかもしれません。
また、オルフィンフロアブルからの耐雨性が高い点も継承されています。
降雨前にEBI(DMI)剤での防除を行う場合の選択肢の一つとなりそうです。
梨の黒星病の薬剤については、
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