果樹棚の棚線が錆びると果実への汚れや傷の原因となるだけでなく、強度が低下するため錆を除去するなどの補修を行います。
果樹用の防錆がされた亜鉛メッキが棚線であっても、経年劣化により徐々に錆が発生します。特に果樹園全体でみると資材の違いか施工に問題があるのか極端に錆びる箇所が発生することがあります。
錆の原因を特定し除去することで錆の進行を遅らせることが出来ますが、一度発生した錆は徐々に悪化するため錆を除去して防錆を行うことで棚線を長持ちさせることができます。
果樹棚を外注により施工した場合を除くと、資材の購入時期や種類などの様々な違いにより良くも悪くも斑が発生します。
果樹棚は非常に長期間利用されるため、施工時に解らない僅かな違いであっても後々錆の発生など腐食の発生状況も斑になって現れます。
錆が発生した場合、資材を交換することが一番良いですが長い棚線の張り替えを行うためには、固定部をすべて外すなど非常に多くの労力が必要となります。このため、やむを得ない場合を除いてなるべく補修により長く利用出来ることが理想です。
果樹棚であっても他の金属錆の対処方法と基本的には同じ、錆を落とし、防錆剤を使用します。
しかし、果樹棚は棚線同士が擦れるため単に防錆を行っても防錆剤の皮膜は直ぐに剥がれるため、棚線同士が擦れないように固定することが重要となります。
亜鉛メッキの棚線には亜鉛の粉末を含むジンクリッチスプレー等。固定には同じく亜鉛メッキがされた交差クリップ等が必要となりますが作業自体は簡単な作業です。
棚線が錆びて細くなる前に補修を行うことで張り替え等の手間を減らすことが出来るため、錆が気になる場合には補修を行いましょう。
詳しくは、
果樹栽培ナビ > 果樹棚の整備