梨の中身が茶色のまだら模様や、中心部が茶色などは症状により食べられるか判断が異なります。
梨の内部が変色する症状としては、芯腐れ症やコルク症。みつ症等があり、発生し易い症状は梨の品種により大きく異なります。
梨の中身が変色している場合、幸水梨では芯腐れ症。豊水梨ではみつ症。あきづき梨ではコルク状果肉障害などがあります。
梨の中身が茶色に変色する症状うち、幸水梨等で発症し易い芯腐れ症は内部から腐敗する症状であるため基本的に食べることが出来ません。
とはいえ、非常に軽度であれば見た目に大きな変化がなく、気づかずに食べることはよくあります。
また、軽度で気付かない程度である上、芯の部分から腐敗し、その芯は切り取って食べるため、食べた時に風味があまり良くないな・・・と感じる程度の場合もあります。
切ってみて気付く程の症状がある場合には、大変手間かと思いますが食べずに販売店に対応(交換など)してもらうと良いかと思います。
豊水梨で果肉が透明となるみつ症は、林檎のみつと呼ばれるもの同じ症状です。
症状が軽度であれば食べれますがシャリシャリ感がなく食感が悪く美味しくありません。
切ってみて症状が果肉の極一部であれば気にせずに食べてもそんなものです。しかし、広範囲に広がっている。透明から更に黒っぽく変色している場合には大変手間かと思いますが食べずに販売店に対応(交換など)してもらうと良いかと思います。
あきづき梨で部分的に茶色に変質した部分が発生するコルク状果肉障害ですが、食べても問題ありません。
この症状は、あきづき梨の収穫期の中でも後半の大玉に発生することが比較的多い症状です。
この症状については、どこまでも許容出来るかは食べる人夫々です。
酷いものであれば食べずに販売店に対応(交換など)してもらうと良いかと思います。
せっかく購入した梨の果実に問題があると生産者としては大変申し訳ないです。
また、返品などを行うのも手間であり申し訳ないのですが、果樹という自然の恵みである以上少なからず発生するものであり、誠に勝手ながらぜひ大らかに対応していただければと思います。
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