抜けない杭や支柱を抜く方法では三脚とチェーンブロックによる吊り上げが効果的です。
深く埋められて手の力ではビクともしない杭や支柱は、手やハンマーを使用して揺さぶる。長い支柱を根元付近に横(直角)方向に別の支柱を取り付けて梃の原理の抜くなどの方法があります。
しかし、それでも抜けない。または、抜くのに非常に時間がかかる時には三脚を設置してチェンーブロックにより吊り上げることで短時間で抜くことが出来ます。
梨の果樹棚のメンテナンスのため、古く不要となった支柱の撤去を行いました。
腐食がすすんだ支柱は根本付近で折れるなどします。折れて残った支柱は、草刈り機に接触するなど他の作業で危険となるため、引抜いて撤去をします。しかし、深く年数が経過した支柱を抜くことは容易ではありません。
抜けない杭や支柱は、埋められた深さ。地中や経過年数による状況により耐力(抜くための力)が異なります。しかし、共通して深く、経過年数が長いほどより抜け難くなります。
特に金属製の鉄管では、経過年数が長くなると表面が腐食により錆びて土と一体化してより抜け難くなります。このため1メートル以上深く埋められた杭や支柱では、ハンマー等で衝撃を与えてもビクともせずあまり効果がなく、横(直角)方向に別の支柱をとりつけ梃の原理で力を加えても人間一人の力ではどうにもならない時があります。
このような杭を短時間で抜くには、1回の作業で大きな力を加えることができ、かつ1回の作業で1m以上を引上げる方法が必要となります。
抜きたい杭や支柱が1~2本であればジャッキ等を利用して少し引上げ、何度も取付し直すことでも抜くことが出来ます。
しかし、数本を処理したいときには設置と撤去が容易である三脚と引き上げ幅が大きいチェーンブロックを利用すると短時間で抜くことが出来ます。
支柱を抜くために使用している吊り上げ装置については、
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