梨の果樹園農家による梨の育て方や病害虫に関する防除。使用する農業機械のメンテナンス。ナスやきゅうり等の家庭菜園の園芸方法など、農業に関する作業方法や管理方法、また果樹園を管理するための防風林等の農業設備等を日々の作業に合わせて詳しく紹介しています。

梨の収穫を開始。猛暑と少雨な過酷な年となり小粒傾向ですが味の出来栄えは上々です。

梨の収穫
 2025年の梨の収穫を開始。連日の猛暑と少雨による影響が心配されましたが、幸いにも当園の早生品種には高温によるヤケや煮え果の発生もなく無事収穫を開始することが出来ました。
 収穫始めは最盛期と比べ味は一段落ちますが、収穫できる品種が多く色々な味わいを楽しむことが出来ます。
 当園では、愛甘水、長寿、幸水、夏しずくの4種の収穫を開始しました。

 2025年の猛暑と少雨による影響は梨も例外ではなく、全体に小粒となり収穫量が減少する見込みです。
 しかし、幸いにも早生品種の範囲では個々の果実の品質に大きな影響はなく、日照量が多かったことから十分な甘みを持ち上々の出来栄えとなりひと安心しています。また、昨年と比べて色づきが遅いことから、お盆の収穫量は昨年より更に少ない状態ですが無事販売を開始することが出来ました。
 梨全体の最盛期としては、当地域ではあと1週間ほど後からとなります。しかし、既に品種によって良い時期となっているので、それぞれの時期に収穫できる様々な品種を楽しんでもらいたいものです。
 なお、当果樹園では近年問題となっている猛暑など高温による被害で晩生品種の「新高」の栽培をとりやめました。その後種継品種としては、千葉県が開発した晩生品種の「秋満月」という品種が非常に気になっています。
 味の評判が良さそうですが、高温による影響について情報がないため現在情報収集中です。高温に強く、当地域で栽培が可能であればぜひ検討したいところです。
 「秋満月」についての品種情報については、ホームページ内「 梨の糖度ランキング 種類と果実特徴の一覧」に追加しました。
 梨の主要品種の糖度について、
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