梨の果樹園農家による梨の育て方や病害虫に関する防除。使用する農業機械のメンテナンス。ナスやきゅうり等の家庭菜園の園芸方法など、農業に関する作業方法や管理方法、また果樹園を管理するための防風林等の農業設備等を日々の作業に合わせて詳しく紹介しています。

お盆の時期に収穫が見込める新品種「蒼月(そうげつ)」が極早生品種として期待されます。

夏しずく
(写真:蒼月の片親となっている夏しずく)
 梨の主力品種で早生品種である幸水はの収穫時期は8月中旬頃からです。
 しかし、梨の需要は8月中旬のお盆頃に多く、直売では梨の熟すのが間に合わないため例年不足します。
 新たに取り扱いか開始される新品種の「蒼月(そうげつ)」は、極早生品種として早生品種の幸水より14日程収穫早く、梨が不足となる8月中旬での十分な量の収穫が期待できます。

 新品種「蒼月(そうげつ)」は青ナシの「なつしずく」に極早生の赤ナシの「はつまる」を交雑により誕生した青梨です。
 片親となっている「なつしずく」は、さっぱりとした甘さが特徴です。当園でも栽培していて、梨が不足する8月中旬から収穫することができ直売での評判も上々です。
 「蒼月(そうげつ)」は「なつしずく」よりも早く収穫できることから、8月中旬の梨が不足する時に十分な収穫が期待できます。また、肝心の果実特性では青梨ですが果実重、糖度、pHは幸水とほぼ同程度。幸水と比較して果肉硬度がやや柔らかいとのことです。また、ミルキーな甘い香気を持ちます。
 栽培特性や栽培地域が合うかは実際に育ててみないと判りません。
 しかし、10年後の8月のお盆の時期には大きく流通しているかも知れません。
 青梨である夏しずくがお盆の時期に赤梨を期待する影響や知名度の低さから市場での評判は今一つですが、こと直売での販売と評判は上々です。このため、より早く収穫できる極早生品種である「蒼月(そうげつ)」は市場の需要に答えることができ大きく期待できそうです。
梨の主な品種については、
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