梨の果樹園農家による梨の育て方や病害虫に関する防除。使用する農業機械のメンテナンス。ナスやきゅうり等の家庭菜園の園芸方法など、農業に関する作業方法や管理方法、また果樹園を管理するための防風林等の農業設備等を日々の作業に合わせて詳しく紹介しています。

黒星病防除を目的とした梨の落葉処理で草刈機を使用しても、翌年の発生状況に差がない結果となりました。

落葉処理
 翌年の黒星病対策として行う梨の落葉処理。
 昨年(2024年)は作業の軽減のため、草刈機のハンマーナイフモアによる落葉処理を試してみました。
 比較として2枚の果樹園の内、1枚を従来の落葉処理。もう1枚を草刈り機による落葉処理を行ったところ、2025年の黒星病の発生状況について差が見られませんでした。
 作業軽減の観点から今後は草刈り機による落葉処理を主体に変更したいと思います。

 2025年の梨の収穫も無事終えることができ、来年に向け秋季防除を考慮する時期となりました。
 昨年の落葉処理で、新たな処理方法として紹介されている草刈機を用いた落葉処理を試したところ2025年の黒星病の発生に際して問題がありませんでした。
 そこで本年から作業軽減の観点から草刈機による処理を主体に落葉処理を実施します。

 昨年試してみた結果を踏まえた今年の作業では、例年であれば落葉を集めやすいよう、果樹園内の下草をきれいに刈り取る時期です。しかし、昨年は下草が無かった箇所は一部の落ち葉が地面に貼りつき残り易く、草刈機で粉砕し難かった箇所がありました。このため、本年は草刈機で粉砕し易いよう落葉が終えるまで下草を残し、落葉後に纏めて草刈機で処理を行います。
 草が大きく伸びて止む無く先に草刈りを行うときは、草刈り機による刈高を高くすることで後に行う落葉処理が行いやすくします。
 また、草刈機で落ち葉処理を行うと、処理後も地面が泥濘(ぬかるみ)とならないため冬季の剪定作業が行い易いメリットもあります。

 黒星病に関する対策は、影響が非常に大きく失敗が許されない作業です。このため心配性な園主としては、情報だけでなく、何事も自身で試して結果を見るまではなかなか方法を切り替えられません・・・
 
 落ち葉処理の方法については、
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