農業用防鳥ネットは片付けを行い冬季に束ねておくことで数年間繰り返し使用できます。
果樹棚の上部に貼る強力防鳥網(強力防鳥ネット)は、台風等の強風により大きく破れるなどの破損が無ければ数年に渡り使用出来るだけの強度があります。
このため、果実の収穫を終えるまで使用した防鳥ネットを片付けることで翌年に再使用することが出来ます。
防鳥ネットはネットのサイズだけでなく、網目の大きさ、糸の太さに種類があります。
特に糸の太さにより通常の防鳥網(400デニール)と強力防鳥網(800デニール以上)に分けられ、強力防鳥網では台風などの強風による被害がなければ5年程度使用することが出来ます。
防鳥網を長く(複数年)使用するためには、設置と片付けが大切です。しかし、それ以前に用いる製品や通し紐の種類にも注意が必要です。
実経験から強度が高い強力防鳥網であれば、網自体の重量が大きいものの強く引っ張って設置や片付けができ10年以上使用することが出来ます。しかし、その分だけ価格が高価なものとなります。
強度がいくら高くても台風が直撃すると果樹園全体に広がる防鳥網が大きく破損するため、台風接近時には網破損による損害も考慮した対応が必要となります。
このため、価格も強度も果樹園の経営や運用に沿った程々の製品を利用するのが一番です。
当園を含め周囲の果樹園では1000デニールの強力防鳥網の使用が多いです。このタイプは台風などの被害がなければ5~7年程度使用することが出来ます。
長く使用するためには、使用途中で通し紐が切れると網を維持できなくなります。このため通し紐についても使用年数を考慮した製品(太さや種類)を使用する。また、通し紐の劣化がある時には切れる前に補強や入替を行うことも大切となります。
防鳥網や通し紐の種類については、
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