ホームセンターの安いフロアジャッキの多くは粘度が低いISO VG10のジャッキオイルが使用できます。
フロアジャッキなど油圧ジャッキは、構造上経年により内部の油漏れを防ぐゴムパーツ(Oリング)が劣化・硬化することでジャッキオイルが漏れ易くなります。
ジャッキオイルが漏れると、オイルが減少した分だけジャッキが上がらなく(最大上昇位置が低く)なります。
このためジャッキオイルを補充するのですが、ジャッキオイルには種類(メーカー純正、低粘度の汎用品ISO VG10、高粘度の汎用品ISO VG 32)があります。ジャッキを購入して数年が経過して説明書がない。ジャッキ本体にオイル粘度の記載がない。など、使用するジャッキオイルの粘度が判らない場合、DIY用の安価なジャッキではホームセンターで売られる汎用の粘度の低いジャッキオイルが使用できる場合が多いです。
フロアジャッキ・ガレージジャッキ・油圧ジャッキ等と呼称される車のタイヤ交換に使用されるジャッキは、ホームセンターで数千円(2025年価格で5,000円~)からDIY用の安価な物が販売されています。
安価な製品と言えど、年に数回しか使用しないため数年はノーメンテナンスでも使用することができます。しかし、運が悪いと最初から。通常は5年程経過すると油滲みが目立ち、ジャッキを下げる時に油漏れが発生してきます。
漏れ出る油はジャッキオイルと呼ばれる油圧機構の作動油です。
油圧はシリンダー内をこの作動油で満たすことでジャッキの支持台をリフトアップするため、作動油が減少した分だけ支持台が上がらなくなります。
油漏れによる汚れを気にしないのであれば、減った分の油(ジャッキオイル)を補充することで継続して使用することが出来ます。
補充するジャッキオイルは、ジャッキごとに種類(粘度)が指定されています。
間違いないのは、使用しているジャッキメーカーの純正ジャッキオイル。
割高となりますがメーカーから補充・交換用の純正のジャッキオイルが販売され、ホームセンターの店頭にも陳列されています。
しかし、純正のジャッキオイルの取扱いがないメーカー。
購入時の取扱説明書がない。ジャッキのメーカーや型式が判らないなど、ジャッキオイルが指定粘度が不明な時があります。
メーカーと型式さえ判れば、多くがインターネットを検索することで調べることが出来ます。
しかし、かなり古いものやメーカーが不明なものでは調べてもジャッキオイルの指定粘度が判らないことがあります。
この場合、ジャッキオイルの粘度は低粘度か高粘度のどちらかを試すしかありません。
基本、高価な油圧ジャッキは高負荷に対応するため高粘度のジャッキオイルが使用されています。
反対に安価な油圧ジャッキは低負荷の作業を前提として低粘度のジャッキオイルが使用されています。
ジャッキオイルについて詳しくは
農業機械メンテナンスナビ>油圧ジャッキのメンテナンス方法>油圧ジャッキオイルの補充方法