樹木から生えたキノコの処置・成木の幹の腐食の処置
果樹等樹木が古くなるにつれ、
樹木の幹からキノコが生えたり、
腐食して幹の内部が空洞に崩れ落ちることがあります。
これらは、
「材質腐朽菌」「木材腐朽菌」と呼ばれる菌類による物です。
代表的なものとしてサルノコシカケカ科に属する菌類であり、
樹木の傷口から侵入し、樹木の主要成分を分解・腐朽させます。
写真は、既に生えたサルノコシカケをハンマーで叩き落して除去しています。
除去してもまた直ぐに生えてきます。
しかし、定期的に除去することにより胞子の飛散を抑制し、
他の樹木への感染予防を図っています。
幹の腐食の処置等の抜本的な解決には、
腐食している感染部分を削り取るなどして完全に除去した後、
保護材を塗ることで改善することが出来ます。
今回は、感染部分が外観から判断出来することができず、
既にキノコが生えていることから内部では相当菌が広がっていることが予想されます。
よって、感染部分の除去は不可能と判断し、
拡大防止に茸の除去のみを行いました。
(今度、感染部の除去による処置をした際に写真を撮る予定です)
一旦感染するとその除去は難しいことが多いです。
予防には胴枯病等の同じく剪定の際、樹木の傷口にこまめに保護材を塗ることが大切です。
胴枯病の予防方法等は、
果樹栽培ナビ>梨の病気被害と対策>胴枯病
https://www.kajyu.org/byouki-nasi-dougare.html
茸の除去については、
果樹栽培ナビ>果樹の栽培方法>果樹の茸除去
https://www.kajyu.org/saibai-nasi-kinoko.html