油粕肥料の使い方は元肥使用だけでなく、梅雨にむけて追肥にも有効です。
果樹園に果樹を甘くすることを目的に追肥として油粕肥料を使用しました。
有機肥料の代表格と広く利用される油粕ですが、
持続期間が長く、また、
窒素分に着眼したときのコストバランスも良いため使用方法も様々です。
写真は梨の木の周囲に油粕肥料を使用した様子。
使用量は成木5本で油粕20kgの一袋を使用。
1本あたり約4kgの油粕を用いていることになります。
多い気がする方もいるかと思いますが、なにぶん本職ですので・・・
さて、
この油粕肥料は窒素分を主成分とする有機肥料。
割合は窒素:燐酸:カリ=5:2:1
多くの野菜や果樹で窒素補給に着眼した場合、
一袋(20kg)あたり1,200円程度の価格のため、
化成肥料と比較しても窒素の補給ではコスト面でも割安になります。
持続期間も長いことを考慮すると、
元肥にも最適な肥料なのです。
その他に果樹だけでなくスイカ等の甘みが必要な作物では、
成分表示では判断出来ない有機質の成分により甘くすることができます。
追肥で用いる場合、
効果には醗酵するための時間も必要となるため、
早めに用いることが有効です。
特に梅雨は油粕の醗酵に最適な時期。
梅雨があけてから使用すると、
水分不足により醗酵が遅れ、効果が現れるのが遅くなりすぎる点に注意が必要です。
油粕が果樹を甘くなることに関することは、
果樹栽培ナビ > 果樹の栽培方法(梨の育て方)
> 果樹を甘くする有機肥料の使用
油粕を使用して不快なカビが生えることについては、
過去記事:油粕はカビが生えることで発酵し、良質な肥料として土壌を豊かにします。