梨の主要品種の糖度一覧や果実特徴を纏めました。
梨の栽培品種では、毎年新品種の次々と登録される一方で現行の品種が淘汰され常に移り変わっています。
一般的に広く知られる主要な品種以外に美味しく品種は多くあるものの、栽培方法が難しい。流通性が悪い(保存が効かない)など、様々な理由で移り変わっています。
平成25年のデータで幸水、豊水、新高、二十世紀、あきづき、南水、新興、ゴールド二十世紀、にっこり、おさゴールドの順に栽培面積が多くなっています。
管理人の果樹園でも
幸水、豊水、あきづき、新高、新興、夏しずく、その他の品種、の順に栽培面積が多くなっています
一昔前までは、三水としてあった幸水、豊水に並ぶ品種の新水は、既に淘汰されその栽培量が減少し、新水の時期に収穫する梨として喜水や愛甘水等が栽培されるようになりました。
新水については、管理人の果樹園でも既に栽培を終了し、
同じ時期収穫できる梨として夏しずくと愛甘水に置き換えられました。
特に市場向けの出荷を中心に栽培を行う果樹園では、栽培品種が少ない傾向にあり、管理人の果樹園は、直売が多いため比較的多くの品種を栽培しています。
果実の美味しさを判断する指標として糖度は非常に解り易い数値です。
しかし、実際に食べると酸味とのバランス。
果肉の肌理(キメ)や硬さ等の好み。
風味など簡単に数値化できない様々な影響が加わり、食べてみないと本当の美味しさはわかりません。
糖度はあくまで美味しさの要素のほんの一つの要素。
実際、主要品種の幸水と豊水を比較しただけでも、意外でしょうが実は豊水の方が糖度が高いのです。
しかし、市場の評判では幸水の方が甘いと思われている方が多いのではないでしょうか?
これは、豊水の方が酸味があるため甘味を感じにくいためなのです。
十分に熟した豊水梨は、酸味が和らぐことで幸水以上に甘く感じることができます。
結局は色々な品種を食べて、その違いを楽しんでもらうしかないのですが、梨好きのかたであれば、紹介する品種を一通り楽しんでみるとおもしろいと思います。
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