梨の果樹園農家による梨の育て方や病害虫に関する防除。使用する農業機械のメンテナンス。ナスやきゅうり等の家庭菜園の園芸方法など、農業に関する作業方法や管理方法、また果樹園を管理するための防風林等の農業設備等を日々の作業に合わせて詳しく紹介しています。

あきづき梨の収穫適期は、全体に黄褐色でお尻の部分に緑色のリングが残っている状態です。

 当果樹園でもあきづき梨の収穫をようやく開始しました。

 世間では1週間程前から市販されていますが、自分の目から見ると果実の成熟が不十分に見えます。

 あきづき梨は、果実が緑から黄色に変わった状態では収穫にはまだ早く、

 黄褐色でお尻(ていあ部)に緑色のリングが残っている状態が最適です。



 あきづき梨の収穫時の判断では、他の品種比べて独特で判断し難い品種です。

 このため、早もぎを誘発してしまうような色付き方をします。

 「黄褐色でお尻(ていあ部)に緑色のリングが残ってい状態」

 言葉にするとなんとも想像し難いかと思います。

 しかし、実際に育ててみると果実が緑から熟して黄色。

 さらに熟して黒っぽい黄色になった時、果実の裏側のお尻の部分の周りだけ緑色のままの状態となるのです。

 他の品種では、黒っぽい黄色となると過熟と判断されるのですが、あきづき梨だけは黒っぽい黄色で裏の緑の輪っかができた時か収穫適期となります。

 
 これ以降は、黄赤褐色を経て、全体が赤みを帯びるようになります。

 糖度だけ見ると、全体が赤みを帯びたものは黄褐色時に比べて1度程度高く、甘くなります。

 しかし、食感等が低下するため、人によって好みがありますが、品質が低下(おいしくない)します。
 

 趣味であきづき梨を栽培されている方がいましたら、ぜひ収穫適期を確認して収穫してください。

 市場には既に出ていますが、本来の収穫時期は9月下旬から10月上旬なので焦らないことが大切です。





 あきづきの収穫適期 写真

 写真のようにていあ部に緑色の輪が残った状態が収穫適期です

 2017.09.27 あきづき梨の収穫適期の果実写真を追加しました。