花芽が膨らみ冬の間花芽を覆っていたりんぽうが脱落の頃。本年の防除作業を開始しました。
暖かい日が続き、
梨の花芽が順調に膨らんだことから冬の間花芽の覆っていたりんぽうが脱落する頃となりました。
りんぽうが外れたことにより、花芽の感受性が大きい重要な時期。
早速本年のスピードスプレーを使用した防除作業を開始しました。
本来、花芽が膨らむとポロリと剥離して外れる箇所です。
冬を乗り越えるため大切な部分ですが、同時に黒星病が潜伏して越冬する箇所でもあります。
病原菌が越冬しているか否かは、
花芽が膨らんだ時、「ポロリと剥離して外れる」か否かで大よそ判断することができます。
外皮が張り付いたように「ポロリ」と外れない時、
外皮を剥がして内側に黒い菌が付着していれば黒星病の越冬菌です。
越冬菌が付着した花芽は、切り落として園外に運び出すなどして感染予防をすることが必要となります。
これから梨の幼果となるまでの2か月程は、
特に感受性の高い時期ですので気の抜けない日々が続きます。
なお、春の防除では葉や枝が少ないからといってスピードスプレヤー1列おきに走行する方もいます。
しかし、この方法は仮に噴霧圧力を高めるなどして散布する薬液量を多くしても散布斑が多いため、防除効果が大きく下がります。
葉や枝が少ないからと油断せず、丁寧に作業することが大切です。
スピードスプレーを使用した防除作業については、
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