石灰の潜在地力の活用は、土壌ph値により養分やミネラルの溶解性が変わるためです。
春の土作りでは、
土壌改良に石灰肥料を使用して、前年の耕作で酸性となった土壌の中和を行います。
この中和作業を行うのは、植物に必要な窒素、カリウム等の養分をはじめ、
マグネシウムやカルシウム等のミネラルが水に溶解し易いph値というのがあり、この溶解し易いph値にするための行為です。
単に土壌に養分等が多く肥沃であっても、植物は水に溶けた状態でないと吸収することができず、活用されません。
土壌内の多くの養分やミネラルはph6.0~7.5程度のとき、溶解し易い状態にあります。
石灰肥料は、酸性となった土壌phをアルカリ方向に変える働きがあるため、ph数値が小さい酸性土壌となったとき、中性(ph7)に近づくため、潜在地力の活用することができます。
植物によって最適phが異なるのは、
必要とする養分に違いがあることが要因の一つということになります。
詳しくは、園芸栽培ナビ > 園芸の栽培方法(準備編)
> 土壌ph測定器によるph測定と調整方法