春の化成肥料を使用。即効性の水溶性の養分吸収により開花から結実。葉芽の生育に大きな効果があります。
石灰肥料が土壌に馴染んだことから、化成肥料を使用しました。
果樹の花の開花から結実。葉芽が伸びる4月は、非常に多くの養分を消費する時期。
水溶性の養分を瞬時に補給できる化成肥料は、大きな効果を期待することができます。
春の化成肥料の使用では、
先に石灰等のアルカリ肥料を使用しているときは、肥料同士が反応しないよう養生期間(間をあける期間)が必要となります。
養生期間消石灰で約2週間、苦土石灰で約1週間といったところ。
但し、石灰等の使用後に一度もまとまった降雨がない場合、降雨後に雨水が土と馴染む期間が必要となります。
この他の注意としては、根元に化成肥料をやり過ぎる行為を肥料焼けの原因となります。
鉢植えであれば肥料の種類や量で調整を。
土に直接植えられた果樹では、枝が広がった範囲まで果樹の根は伸びています。
根元に肥料を纏めず、枝の範囲に広く薄く使用することで余計な害を防ぐことができます。
当果樹園の化成肥料の散布では、手押し式肥料散布機を使用して果樹の根元や通路などに関係なく園全体に均一に散布しています。
正に植えた場所に関係なくといった感じです。
一見勿体ない散布ですが、果樹の根は園全体に広がっているため、無駄のない散布方法となっています。
肥料散布は使用する時期が肝心。
果樹が養分を求めている時期に与えることが最も効果を発揮することができます。
また、化成肥料は土の中に埋まることで有効成分が気化することを予防し、より多く地面に定着させることができます。
肥料散布後はトラクター等で早い段階で土壌と撹拌してやることも大切です。
化成肥料の使用については、
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