菜種油粕の使い方として、梅雨時期に使用することで果実の甘くする重要な有機肥料です。
果樹の栽培では、見た目で判断することが出来ない甘味の状態は非常に大きな問題です。甘味は、日射量や降雨量。気温など気候による影響を大きく受けます。
しかし、甘味や旨味のある果実を得るためには、気候だけでなく、豊かな土壌であることが求められます。
菜種油粕を使うことで、窒素・リン酸・カリだけでなく豊富なミネラル分の補給。多量の有機質の補給により微生物の活動が活発となることで、土壌を豊かにするという点において、非常に優れた効果を持っています。
我が家の果樹園では、毎年梅雨時期の定番作業となる菜種油粕肥料の散布を行いました。
油粕肥料は、使用による植物へ害が小さいことから、元肥や追肥等様々なシーンで使用することができる万能の有機肥料です。特に菜種油粕の使い方で他に代用し難い効果として、梅雨時期に使用することで果実が甘くなる効果が期待できます。
果実を甘くするためには、果実の成長時期に土壌を豊かにすることが重要です。土壌を豊かにするためには、ミネラルや多量の有機物を補給し、微生物等の活動を活発にしなければなりません。
肥料には化成肥料の他、様々な有機肥料がありますが、微生物の活動を活発にするという点において、菜種油粕は非常に優秀です。
しかし、いくら優秀であっても元肥等に使用しても果実の成長時期には既に有機分は分解され、植物の栄養素となっています。 このため、適した時期に追肥による補給を行うことは、単に植物への栄養素を補給するだけでなく、微生物への餌の供給という点でも非常に大きな意味があります。
梅雨時期に油粕を使用すると、臭い(異臭)や虫。カビが発生するなど弊害もあります。しかし、それ以上に大きな効果があるため果樹栽培では決して欠かすことが出来ません。
なお、臭い(異臭)や虫・カビについては、土壌に埋めたり、トラクター・管理機で土と撹拌することで軽減することも出来ます。
油粕に含まれる肥料成分や種類については、
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