動噴の圧力が上がらない原因と対処を紹介。故障以外の原因であれば、調整や清掃で容易に直すことが出来ます。
春になり農業機械の準備シーズンに入りました。テスト運転をしたところスピードスプレーヤの動噴圧力が充分に上がらなかったため、調整を行いました。
調整作業にあわせ、過去の動噴に関するトラブルを元に動力噴霧器の圧力が上がらない主な原因と対策を紹介しました。
春となりいよいよ農業シーズン。春の防除を開始を前にスピードスプレーヤのメンテナンスとテスト運転を実施しました。
テスト運転の結果、動噴が動作するものの圧力上昇が悪く、噴霧状態にすると圧力が正常値である常用圧力を下回る状態となっていました。
噴霧を停止すると圧力が上昇することから、圧力が上がらない原因としては動噴ポンプへの吸水不良。または、動噴の出量の低下が疑われる状態。
調べてみたところ、エンジンの動力とポンプを繋ぐVベルトが電磁クラッチが作動した負荷時に滑っている状態でした。
ベルトのテンションを調整して無事、圧力が正常値に戻りました。
テンションの緩みは、ベルトの延びや摩耗により遅かれ必ず発生するトラブル。
この他にも使用状態により圧力低下に繋がるトラブルは多くあります。
業者への修理依頼や、見よう見まねでポンプをばらす前の判断材料になればいいですね。
管理人のこれまでの動噴圧力に関するトラブルとしては、
・ストレーナの詰まり
・圧力計の故障
・複数あるVベルトの1本の破断
・Vベルトの外れ
・耐圧水ホースの破断
・動力噴霧ポンプのメクラナットからの水漏れ
・動力噴霧ポンプのピストンの摩耗 などなど
使用量によりますが、ピストン式の動噴なら購入から10年以内に発生するトラブルについて言えば、運が悪くなければ自らで対処できるトラブルが中心ですので直に修理を呼ぶ前に自ら確認することが大切です。
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