梨の果樹園農家による梨の育て方や病害虫に関する防除。使用する農業機械のメンテナンス。ナスやきゅうり等の家庭菜園の園芸方法など、農業に関する作業方法や管理方法、また果樹園を管理するための防風林等の農業設備等を日々の作業に合わせて詳しく紹介しています。

ようやく梅雨明け。北陸は記録的な日照不足となり、果実の成育に不安が残ります。

 長い梅雨となった7月の北陸は記録的な日照不足となり、
 ・富山 51.1時間(平年147.1時間) 観測史上最少 
 ・金沢 69.5時間(平年158.9時間) 過去2番目の少なさかも
 ・福井 61.6時間(平年149.9時間) 過去2番目の少なさ
 ・新潟 75.3時間(平年160.1時間) 過去2番目の少なさ
 日照不足による栽培する梨の甘味(糖度)が充分にのるかが心配されます。

 日照不足の問題による影響は、果樹自体の樹勢や果実の出来に大きく影響する重大な問題です。
 既に果樹園内では、長い梅雨による多雨により果実の割れ。地面の泥濘などの影響が出ています。
 果樹は天候による影響が少ないとはいえ、記録的となる天候では大きな影響がでることがあります。
 日照不足と多雨による主な影響としては、
 ・果実の糖度不足
 ・果実の不適度な肥大
 ・果実の割れの発生
 ・果樹の病気発生
 ・ハダニ類の発生が少なくなる など。
 現在のところ、果樹園内で梨とともに趣味で栽培し、7月に収穫を行った桃ではある程度の甘味がありました。
 日照が不足しているとは、桃であれば幸いにも影響は少なかったようです。
 梨の収穫まで早い品種では残すところ後半月ばかり。
 梅雨明けした8月の日照時間増加に大きく期待したいと思います。