豊水梨のみつ症被害が大変です。隣接産地では多量の発症が確認されています。
豊水梨に多く発症する「みつ症」。食べることはできますが、その食感は悪く商品価値がなくなります。
例年少なからず発症する症状ですが、今年はお隣の産地で多くの発症が確認されています。
幸いにも当果樹園では例年通りとなり、被害は免れましたが当果樹園と栽培条件等に大きな違いがないだけに今後の発症が心配されます。
梨の「みつ症」は、リンゴの「みつ」と呼ばれる症状と同じ生理障害です。りんごでは「みつ」が入ると甘くなると言われており、梨でも「みつ症」となることで一時的に糖度が上昇し甘くなります。
しかし、甘くなるといってもそれは一時的。直に過熟状態となり甘味は低下します。
また、食感はシャキシャキからぐなぐなと悪くなります。また、風味も一気に低下し、すぐに不快な臭いへと変わります。
軽度な「みつ症」であれば食べることに問題はないため、摩り下ろして料理。ジューサーによりスムージーに。果汁を抽出するなどの利用方法があります。
みつ症は時間経過とともに悪化するだけでなく、外観では判断し難い症状のため市販品に混ざることも多くある症状です。
このため品質の維持と信頼の観点から、みつ症の多発は非常に深刻な事態です。
今回は幸いにも被害を免れることができましたが、発症原因をより理解し、当園で同様な事態とならないようにしたいものです。
詳しくは、果樹栽培ナビ > 梨の病気被害と対策