梨の茶色の筋のような果肉障害はあきづき梨の終盤となる9月下旬頃に多く、食べることができる変質です。
梨の果実の中には外観に問題がなくても果肉の一部が褐色の筋やコルク状となった物があります。
外観で判断できないこの果肉障害は、主にあきづき梨の終盤となる9月下旬に多くなり、食べることが出来るものの出荷・販売時に判別することが出来な生産者を悩ませる果肉障害です。
豊水梨に変わり生産量が増えているあきづき梨は、豊水梨の問題となるみつ症と呼ばれる生理障害が発生しない優良品種です。
しかし、あきづき梨には果肉内部が変質するコルク状果肉障害が発生します。
コルク状果肉障害の困る点は、発症果実の大半が外観で判断することが出来ないため消費者の手元まで届いてしまう点です。
特に9月下旬頃になるとせっかく購入してもらったのに、切ってみたら変質しているということも偶に聞かれます。
コルク状果肉障害は果肉の一部の見た目が変質しているものの、気になる場合には当該部分を除去して問題なくたべることができます。
また、生傷等とと違い周囲の果肉や風味にも影響はないため、変質部分を最小限に除去するだけで美味しくたべることができます。
販売時には判断できないこの果肉障害は、生産差として申し訳ないの一言につきる問題です。
直売分であれば次回来店時に申し出ててくれば、交換品を渡すなど行うところですが、実態として申し出ないケースが多いのではないかと思います。
果肉障害を減らすための研究は現在も行われていますが、原因となる決定的な要因が解明されていないため、少しでも発症と減らすための各種対策についてを纏めました。
あきづき梨は日持ちも良く、果肉障害の問題さえなければ非常に良い品種であるため原因の解明と発症の根絶が願われます。
紹介したページ:果樹栽培ナビ > 梨の病気被害と対策
> 梨のコルク状果肉障害・水浸状果肉障害の原因と対策方法
> 梨のコルク状果肉障害・水浸状果肉障害の原因と対策方法