2020年の梨の収穫が終了。2021年に向けた虫や病気の越冬を防ぐための秋季防除を開始しました。
当果樹園の主力品種である幸水、豊水、あきづき。この他、新高梨や新興梨の収穫を無事終了したことから、2021年に向けた秋季防除を本格的に行いました。
先に収穫を終えた幸水、豊水、あきづきでは既に2回目。新高梨や新興梨では1回目の秋季防除となります。
本年は落葉がやや遅く、秋季防除の日程として例年より1週間ほど遅めとなる実施状況となっています。
2020年の黒星病の状況は、幸いにも当園では被害が小さかったものの産地によっては大きな被害を出したようです。
多くの梨農家が共感するのではないか思いますが、黒星病の防除は年々難しくなっているように感じられます。
特に2020年に被害が大きかった果樹園では2021年に向けさぞ心配かと思います。
秋季防除に関する各種資料を確認すると、実施時期が適切であれば2回の秋季防除で十分な効果があるようです。
しかし、秋季防除の効果は年を超えた春まで検証出来ないため、可能であれば万全を期して3回実施することが推奨されます。
また、実施時期についても黒星病の感受性が高く栽培量の多い幸水基準で落葉時期を考えるか、豊水の落葉時期を含めるか。
その他、あきづき梨等も考慮に入れるかによって実施時期はかなり変わってきます。
黒星病が少ない年ではあればさほど悩みませんが、本年に大きな被害があった果樹園では実施時期についても悩まされるのではないでしょうか。
実際の防除では降雨日数による感染拡大の影響。雨天や風による防除実施時期の見合わせなど、予定通りにもいかないことも多くあります。
当果樹園では10月10日、24日、11月7日頃の3回を予定していますが、最後となる11月7日分については気温等により果樹の落葉状況を見て最終的な実施時期を判断する予定です。
2021年に向け黒星病を持ち越さないため、秋季防除は焦ることなく適正な時期に無事に終えたいですね。
秋季防除について詳しくは、
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> ナシ黒星病の秋季防除
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