梨の秋季防除。本年より落ち葉処理に草刈機による粉砕処理を活用します。
梨の主力品種の収穫を終え、当園で残すのは新興梨のみとなりました。
先に収穫を終えた幸水梨では既に落葉がすすみ、黒星病の越冬箇所となる芽基の鱗片生組織は黒星病の感受性が高い露出芽が目立つようにったことから、薬剤による秋季防除を開始しました。
本年から落葉処理の新たな方法として、草刈機による粉砕処理を活用します。
落ち葉の草刈機による粉砕処理での黒星病対策に関する根拠は、
・ナシ黒星病の落葉処理による被害軽減
富山県農林水産総合技術センター 園芸研究所 果樹研究センター
の資料が元となっています。
従来までの
・落ち葉を埋める。
・園外に運び出す。
といった作業労力に対して、草刈機等による粉砕処理は大きく省力化をすることができる画期的な方法です。
これまでも落ち葉を集めるために秋季に草刈り作業は必要でした。
粉砕処理による黒星病対策では、草刈作業を落葉後に行うという、時期を変更するだけである程度の効果が期待できそうです。
落葉まで薬剤による防除。
落葉後は草刈機を使用した除草作業を兼ねた念入りな粉砕処理を行いたいと思います。
現時点で草刈機による粉砕処理の唯一の欠点としては、草刈機の冬越しのための片付け時期が例年より1か月程遅くなりそうです。
粉砕処理による黒星病対策について詳しくは、
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