チェーンブロック三脚は三脚とチェーンブロックを分けることで、設置し易く大きな力を得ることが出来る吊り上げ装置です。

　チェーンブロック三脚の三脚部分は材質により差がありますが、一般的な単管パイプを使用したものでも一人作業で設置できる程度の重量です。

　また、三脚の特性により狭い所や凹凸がある所など様々な場所に簡単に設置することが出来ます。簡単かつ軽量ながらも正しく設置することでその耐荷重は大きく、チェーンブロックを組み合わせることで非常に大きな力を加えることが出来る吊り上げ装置となります。

　チェーンブロック三脚での吊り上げる能力は、使用するチェーンブロック、単管パイプ、三脚ヘッドの能力。設置する際の三脚の足の開きにより大きく差があります。

　用いる資材による差はあるものの、安定した設置であれば1トン程度の吊り上げを容易に行うことが出来ます。

　重要なのは用いた資材の能力（耐荷重）。三角の足の開き。足の設置面の安定。吊り上げ装置の重心の位置など。

　これらが揃えば十分な性能を発揮することができ、資材の能力次第で１～３トン程度までの吊り上げを行うことが出来ます。

　設置が簡単であるため軽視しがちですが、吊り上げ時に非常に大きな荷重がかかる三脚の足の状態は非常に重要です。大きな荷重が加わっても問題が無いよう、足の滑り止めや開き止めの設置は事故防止のために非常に重要です。

　また、足場が土で大きく沈むと重心が変わり危険を伴うこともあるため、必要に応じて鉄板を敷くなどの補強も必要な場合があります。

　足場と重心さえ守れば頼もしい資材であるため、様々なシーンで活躍してくれる資機材です。

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