梨の果樹園農家による梨の育て方や病害虫に関する防除。使用する農業機械のメンテナンス。ナスやきゅうり等の家庭菜園の園芸方法など、農業に関する作業方法や管理方法、また果樹園を管理するための防風林等の農業設備等を日々の作業に合わせて詳しく紹介しています。

令和6年梨の春の防除がスタート。新薬剤の使用や終了など使用薬剤に多くの変更があります。

 果樹園の梨の木は、出蕾期となり開花も間近。摘蕾作業の時期です。
 黒星病や芯腐れ症の本格防除の時期となりましたが、令和6年のナシの防除に使用する薬剤は何かと変更点があります。

 2024年に使用する薬剤の主な変更については、
 ・アンビルフロアブル → アクサーフロアブルに変更。
 ・カナメフロアブル 昨年購入するも使用せず、2024年にて初使用。
 ・オルフィンプラスフロアブル 初使用
 ・ミギワフロアブル 昨年に初使用。混用事例も多く使用し易いことから年1回の定期使用に採用。
 ・スクレアフロアブル 殺虫剤の混用事例が少ないため使用し難い。手持ち分が古くなるため単剤又は殺菌剤を加用して使用予定。
 ・ジマンダイセン水和剤 約20年ぶりに復活。
 ・ダーズバンDF 廃版により使用終了
 ・秋季防除の主要薬剤をオキシラン水和剤→オーソサイド水和剤に変更

 近年、農薬を含め農業資材も値上がりが激しいです。更に新規薬剤は基本的に価格が高い傾向にあります。
 このため、古い薬剤であるジマンダイセン水和剤の復活は期待する効果だけでなくコスト削減の面が強い変更です。また、オキシラン水和剤→オーソサイド水和剤に変更についても同様です。
 特に黒星病防除では、薬剤耐性菌から従来と同様の防除では年々防除が難しくなっています。
 新規薬剤を活用する。防除回数や薬量を増やす。黒星病を抑制する環境防除を行うなど、防除を失敗しないよう日々勉強です。
 黒星病に対して効果(防除価)については、
 果樹栽培ナビ > 梨の病気被害と対策 > 黒星病 > ナシ黒星病対策専門資料
 > ナシ黒星病の予防薬の防除効果・残効性・耐性菌発生リスク一覧表
 果樹栽培ナビ > 梨の病気被害と対策 > 黒星病 > ナシ黒星病対策専門資料
 > ナシ黒星病のDMI剤の防除効果・残効性・耐性菌対策