木におがくずがでていたら害虫のカミキリムシのサインです。内部にいる幼虫駆除が必要です。
春になり暖かくなると太い枝や幹からおがくずが出ている。または、木の根元におがくずが堆積していることがあります。生きている木(枯れた木以外)でおがくずを見かた時は、木の内部で害虫のカミキリムシの食害が進行中です。すぐ内部の虫の駆除が必要で、放置すると最悪木が枯れることもある深刻な被害となります。
木の中で活動する幼虫は、春を迎えるとその動きも活発になります。
このため、木の内部で起きた食害の被害の多くはおがくずや糞が木の表面に現れます。このおがくず等を見つけることで木の内部の害虫の存在を発見することが出来ます。
これら害虫の多くはテッポウムシとも呼ばれるカミキリムシの幼虫です。
カミキリムシの幼虫は前年に産卵・孵化したものが越冬し、長期に渡り幹の内部を食い荒らし成長します。
この成長過程でカミキリムシの食害を受けた個所は、トンネル状に空洞が出来たように大きく傷つきます。傷は樹勢を弱めるだけでなく、病気等の感染原因にもなります。
特に最悪のケースでは、幼虫が幹の表皮に沿ってぐるり一周すると、木の成長に特に重要な形成層や師部が木の上下方向(枝と根)に破断することで致命的なダメージを簡単に受ける場合があります。経験から運悪くこのような被害を受けた果樹では、樹齢が10年程度の太さでも簡単に枯れてしまいます。
カミキリムシによる被害がどの程度になるかは、食害を受けた個所。木の大きさ、樹種により差がありますが、何れしても深刻な食害が継続しているので、一にも早い駆除が必要です。
特に発見時にすぐに対処できない場合、場所や木を見失わないように目印を付けることを心掛けると良いです。
また、毎年のように発生する。発生件数が多いなどの場合には、産卵前に成虫の駆除を検討することをお勧めします。
詳しくは、
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