手押し肥料散布機で苦土石灰の散布。1時間当たり200kg程度の石灰をほぼ均一に撒くことができます。
春の肥料散布に先駆け、土壌中和とカルシウム、マグネシウム分の補給のために苦土石灰の散布を行いました。
苦土石灰を含む肥料散布では肥料の偏り斑や玉が出来ずに均一に散布することが重要です。斑やなどを予防するには手撒きでは寧に撒くか、散布機を使用すると防ぐことが出来ます。
石灰や化成肥料の散布時に塊ができると、肥料ヤケやPHの偏りなどの弊害が出ます。
特に消石灰に偏りがあると植え付けた苗等に影響がでやすく、消石灰・苦土石灰ともに散布後に化成肥料を使用する場合には、適切に使用期間を設けたつもりでも植物への悪影響や、肥効となる成分が気化してアンモニアガスとなる原因になる場合もあります。
果樹で使用する肥料散布機では、トラクターのアタッチメントや自走式など大型物から手動による手押し式の肥料散布機などがあります。
当果樹園で使用している手押しの肥料散布機では、作業にそれなりの体力が必要となります。しかし、のんびり作業しても1時間で10袋(200kg)以上をほぼ均一に散布することができます。
当果樹園で一度に散布する肥料は800~1,000kg程度のため、手押し肥料散布機でも1日で作業を終えることが出来ます。
石灰肥料使用後は、苦土石灰で7日以上、消石灰10日以上の養生期間を開けて化成肥料の使用や苗の植え付けを行う必要があります。
石灰や化成肥料散布で苦労があり、機械化をするのに迷いがある場合には、一度手押し肥料散布機を試してみると良いかも知れません。
果樹栽培など広範囲に撒く必要がある作業では、肥料が均一に撒かれていることにも注意が必要です。
手押し肥料散布機について
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石灰に使用については、
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