梨の芯腐れ症に対する薬剤防除の時期。ベンレートやデランを用いることで発症数を減らすことが出来ます。
梨の収穫時期に発症して農家を悩ませる芯腐れ症。感染時期や効果的な防除時期について原因となる菌や研究結果によって若干の違いがあるものの、開花から幼果期にかけてが薬剤防除の時期とされています。また、幼果期に降雨の多い年には発症数が増加する傾向にあります。
5月上旬は開花からの防除作業に加え、ベンレート水和剤やデランフロアブルを用いることで発症数を減らすことが出来ます。
芯腐れ症については、効果が直ぐにわからず、天候による影響もあるため防除の正解が見えないやっかいな症状です。
しかし、経験則として開花から幼果期にかけて防除を行っても、天候による影響かやたら発症数が多い年があることは多くの梨農家が経験しているのではないでしょうか。
これを和らげる(発症数が減る)対策として、5月上旬に芯腐れ症に対して効果の高い薬剤を用いると経験則として発症数が多いならない傾向があります。
このため当園では、通常の防除に加え昔は5月上旬にデランT水和剤(既に生産終了)を用いていました。現在では5月上旬にチオノックフロアブルにベンレート水和剤を加用して薬剤防除を実施しています。
この薬剤防除の効果を判断することが難しいのですが、この防除体系で近隣の梨農家で芯腐れ症が多発する年であっても、当園も多発するという事態は避けることが出来ています。
厄介な芯腐れ症。収穫時期に悩まされることがないよう、薬剤防除に加え発症率の高い果実は摘果作業で除去することが大切です。
梨の芯腐れ症になりやす果実については、
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梨の芯腐れ症に効果のある薬剤については、
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